元気のいいインパクトドライバ 日立 WH14DDLのレポートのはずが…

下記のインパクトドライバを購入したのでレポートです。下記の写真は白かつ欲しい色も白でしたが、『どうせなら5.0Ahを購入されてはどうでしょうか?』というtoshikaneさんのアドバイスにより5.0Ahの緑にしました。5.0Ahには白が無いのです。何故なのでしょうか…

まず、タイトル通り非常に元気がいいインパクトドライバです。長さ90mm以上のネジを打った時の負荷による減速が旧製品と比較して非常に少ないです。これが新機構ACSの恩恵でしょうか。……で早速このACSの話です。ストレスの無いビス打ちを目的とした、おそらく「負荷を感知して本気出しますモード」の様な物なのですが、この機能、場合によっては迷惑な機能だったりもします。確かに、ビスを打つ時には快適ですが、ボルト締めの作業になると一転、「過負荷を感知して諦めますモード」と化すのです。確かに適度なトルクで座金が食い込みかけてから発生するので通しボルトなら別に問題無いのですが、これよりトルクの必要なコーチボルト等は頭が浮いている状態で手加減しだすので厄介です。旧式までは力の限り締めてくれていたので、逆に不快です。過負荷による本体の保護が目的だとは思いますが、マキタに便乗して需要の少ないテクスモードを設定するよりは手加減をしないボルトモードを設定して欲しかったです。

あともう一つ、非常に大きな不満があります。しかしこれは日立工機に非があるとは限りません。それは…
ビットが抜けないのです。90mmのコーススレッドを1本打っただけで、抜けません。本当に抜けません。ペンチで引っ張っても抜けません。逆側にもインパクトを付けて2人で引っ張っても抜けません。バールをビットのボール溝に引っ掛けて金槌で殴ってやっとです。当時雨中の作業をしていたのでチャックの錆が原因かと思っていましたが、スプレーで円滑にしてもダメでした。今手元に無いので原因は分かりませんが、私の2つの予想では日立工機

『■ビットのブレを低減

アンビル部の精度を向上させ、ビットのブレを低減しました。』

とか言っているので、ビット穴径がミクロン単位で狭くなってビット脱着のクリアランスが少なくなったのではないかという考え 

と、今回インパクトドライバの購入に合わせて購入したベッセルの新ビット「マグナムビット」のチャック内の接地面積の少なさが問題なのかもしれません。このビットは微妙にスレンダービットの能力も併用しているので、六角軸がプラスの面まで伸びていません。もしこれが原因ならスレンダービットを使用しても抜けなくなるということになりますが。

あと、このマグナムビット、使用する度に「そのくるくるは何?」と聞かれますが、これはビットを脱着するのにチャックを引いただけで出るという脱着アシスト的な物らしいのですが、近年のインパクトドライバはチャックもコンパクト化されているので、装着しても圧縮力を与えるバネ代がありません。一言で言えば無意味です。ベッセルの公式動画ではきちんと作用していますが、この脱着の説明時だけボディの短縮化にあまり興味のないパナソニック製に替えて実演しているのが何よりの証拠です。