最小・最軽量!…しかし低速・低容量がどうしようもないマルノコ


充電工具のバッテリの高容量化が進んでいますが、1番そうして欲しい機種、それがマキタの85mmマルノコです。私も愛用しているのですが、バッテリの容量がどうしようもなく少ないがゆえに主力として使用することが出来ません。元々、この10.8V(1.3Ah)シリーズは小型・軽量をウリにしている機種なので、バッテリが小型なのは必然なのかもしれませんが、マルノコが存在するとなると高容量のバッテリもラインナップして欲しいものです。


カタログ数値では、1回の充電あたり「1尺の12mm合板を、70枚」切断出来るように記載されていますが、結構嘘です。実際は「12mmの無垢板(節有)3m程度」といったところでしょうか。コードレス機で縦挽き等の連続使用はしませんが、実用性に欠ける作業量です。


しかしながらこの機種、使い方次第では相当重宝します。メーカーもここまで考えてはいないと思いますが、刃径が小さいということは、マルノコを差し込み使いした時に、無駄な切り幅がなく、かつ深く切れるのです。言葉では説明しづらいので、図で説明します。真壁の床張りで例えますが、

このような場合、木目が素直であれば、青線部をノミで割れるのですが、この様に節があったりする場合は、ノミを入れるとアサッテの方向に割れて板をお陀仏にしかねません。図のようにマルノコを入れる場合でも、165mmのマルノコでは、切り欠き部より刃径の方が大きいのでマルノコを途中で止めなければならず、浅くしか切れないのですが、85mm刃だとマルノコを深さ一杯まで下げても切り欠き部より刃径の方が小さいので下まで貫通出来るのです。